今日のゼミの処刑は1時間だった。
分析の方向性がまたもやまったく違っている。
私がやっているのは現象学的アプローチで、やらないといけないのは社会学的アプローチ。
語ってくれた内容をもとにその人の思いに近づいていくのではなく、語ってくれた内容からその現象の背景や登場人物、それら環境との相互作用を抽出して、なにが起こっているかを明らかにする。
私がやっているのは理論を現象に当てはめようとしている演繹法、やらないといけないのは現象をゼロからみていく帰納法。
逐語録を思い込みで勝手にコード化すな、研究対象者の言葉で書け、関連図は書くな構造図を書け、うんぬんかんぬん…
・・・
はい、分かりました!
(いや、分かりません!)
はあ…
構造図を書き換えたのもこれで4回目、でもこれじゃまだ関連図だと。
なにがちがうんじゃあああー
もう本当に頭痛がしてきた。
年末年始帰れないとか友達にも会えないとか大晦日玄関に大根塗れないとかオッサンのお雑煮食べれないとかにゃんずのお腹を猫吸いできないとかモフモフワシャワシャできないとかナース友達は一生懸命コロナ対応してるのに私は一体何しとんじゃとかいっぱいあってつらい。
そういう、ガチャガチャした感情を石のように固めて爆弾おむすびぐらいの大きさにしてちょうど心臓の辺りに埋め込んでいるような感じで日々過ごしている。
そして、今自分がやらないかんことを粛々とやっている。
処刑後に、ひとりで車を飛ばして太平洋を見に行った。
なんていうかな、ぽこぽこ島が浮いてる瀬戸内海のほうがやっぱり好きだけど、太平洋を見ると「あー広いなー」とか「何にもないなー」とか思って、これはこれでよい。
うれしいことひとつ。
ケンバーガーのケンジさん元気に営業してた。
団塊の世代のケンジさんは35で脱サラしてこの道37年。
ちょっと値段上げちゃった、ごめんねーって。
長年のお付き合いのパン屋さんが店を閉めたらしい。そしたら仕入れが30円も上がった。どれだけそのパン屋さんが良心的だったか分かったって。
ケンジさんだったからだと思うのよ、私は。
桂浜はそんなに人出は激減せず(むしろ密にならないからみんな気分転換にやって来る)、商売にそれほどコロナの影響は出ていないらしい。
店舗を構えず場所を変えないケンジさんのスタイルが、ここに来て苦境をものともしないというか。
観光地なのに、ハンバーガー260円とか安すぎない?って聞いたら、桂浜だけじゃなくて他の住宅街にも行くから、子どもが小遣いで買える値段じゃないと、と。
二重価格みたいなことはできんきねって。
ケンジさんの生き方に触れた気がしたよ。
私が大学通ってることを話していたので、20代かと思ってた、と言われた。
この店で一番高いやつください。
と思わず言うわな、当然。
車の中で、15時半から始まるサンジャポみながらいただきました。
ケンジさんのチキンナゲットまじでうまし。
なんでこんな外がカリッカリなんやろう。
今日は照り焼きバーガーにした
チーズハンバーガーのほうが、お肉の味がはっきりしてて私は好きかな。
ケンバーガーは、桂浜にはいつも日曜だけ来てる。
年末年始は、大晦日、元旦、2日と来るらしい。
ケンジさん、よいお年を!
また来年、初バーガー食べさせてね~。