3月からの実習先の開拓のため、高松に戻ってきた。
老人看護の実践演習と呼ばれる実習は2年間でⅠ~Ⅴまである。1回はだいたい1ヶ月(月水金の実質10日間)。
Ⅰは10月に急性期病院、Ⅱは11月に認知症の老健施設での実習が終わった。
Ⅲは春休み中の3月に、半分の5日間は県外の老人看護専門看護師について学ぶ実習。関西方面だと思うが、まだ決まっていない。
残り半分は訪問看護か認知症グループホームでの実習である。私は2年ほど訪問診療看護師の経験があるので、先生と相談してグループホーム実習を選択した。
自分で実習先のグループホームを開拓しても単位として認められるとのことで、せっかくなので地元で探してみた。
ホームページを見てよさそうな施設に電話をかけ、アポを取って実習受入れの依頼をする。大学案内や実習要項を持って自分が何者で何の目的で実習するかとか賠償責任保険に入っていることなどを説明し、怪しい者ではないことを分かってもらわねばならない。
今回トライしたところは快く迎えてくださり、3月の5日間の実習が決まった。
後は大学から実習先に正式な依頼文書を送ってもらうだけである。実習中はグループホームの介護士長さんや隣接する老健の看護師長さんに助言を受けたり相談しながら実習をすすめる。担当教員とはメールで実習内容や目標の到達度などをやりとりして評価を受け、単位を認定してもらう。学部や専門学校では考えられないことだろう。
こんなふうに交渉することも、専門看護師のコンピテンシー(能力)としては必要なんだとか。また、その実習先の組織分析をして自分の立ち位置を考え、誰にどうアプローチするかを考えることも必要な要素なのだとか。
とりあえず今回は受け入れていただけることで、ひとつミッションクリアである。
Ⅳの実習は自分が大学院修了後に働きたい分野を決めて実習先を選択する。老人看護の領域は急性期病院、回復期リハビリ病院、老人関連施設、在宅、認知症の精神病院など多様である。自分になにができるかを考えて決めていきたい。
Ⅴは大学がおすすめする嚥下障害の看護に力を入れている病院に行くことになる。金沢かどこか、遠いところになるかもしれない。
県外実習はホテルやウィークリーマンションなどの宿を確保しなければならないので、お金がかかる。
入学してもうすぐ1年がくる。あっという間だ。
帰るまであと1年ほど待ってね。