いち子さんはぽっちゃり体型である。
(タイトルが「ブタ」に見えた人、いち子さんに謝ってください)
抱っこをするときは、
ふんぬっ!
と全力でなければ持ち上がらない、8.6kg。
いち子さんは元野良ねこで、5年前ガリガリの状態で我が家の庭に倒れていた。
だから、今食べないといつまた食べられるか分からないという危機感を持って毎日生きているようだ。
しかし、基本的には大和撫猫子(やまとなでしねこ)なので、決して自分からごはんをねだるようなことはしない。
ただ、茶碗にカリカリを入れる音を察知すると、どんなに遠くにいても巨体に似合わぬ早足でやってくる。
そして、ゆっくりと最後までカリカリを堪能し、みんなの食べ残しまで綺麗になくして差し上げる。
一方、よんちゃんはオッサンの顔をベロベロしてごはんを要求する係である。
残る 屋根裏で生まれたキジトラ兄弟は、食に関してそれほど執着はないものの、子猫のときにオッサンのかばんに入っていた饅頭に味をしめてからは、二匹ともあんこに目がないにゃんこになってしまった。
「あんこください」
さすがに太りすぎたいち子さんを不憫に思い、オッサンが対策を練ってくれた。
ねこ茶碗のフタ
みんなが残したのをいち子さんが平らげてしまわないよう、フタでガードする。
商品名「いやしん防」
「なんだか物足りないわね」ペロリ
ダイエットできるとよいね。