かわらばん

にゃんこと日常を愛するブログ

散髪

 

 

私は美容院が苦手である。

理由

①店に入ったとたん、お洒落な客かそうでないかで瞬時に区別される

②切った髪の毛が挟まらないよう、読んでる本を垂直にキープし続けなければならない

③かゆいところなどうまく言えるはずがない

④出されたお茶をいつ飲んでいいのか分からない

⑤終わって鏡を持たされたとき、鏡を見る自分を見られることが恥ずかしい

 

地元香川では、ずっと同じ美容師さんに散髪してもらっている。彼女とはかれこれ25年ぐらいの付き合いになる。

初めは高松の街中の大きな美容院で知り合ったのだが、ぐいぐい来ない感じに好感が持て(もちろん腕もよかったのだが)、彼女が店を変わる度に追いかけた。

彼女が1年ぐらいフランスへ修行に行ったときは、美容院難民になってしまった。

その間 ある美容院でおすすめされ、言われるがままに当時流行りのスパイラルパーマをかけたらドリフの大爆笑みたいになってしまったこともある。

 

今、彼女は結婚し住居兼美容院を建てて定住してくれたので、どちらかが死ぬまでの付き合いになると思う。

 

 

しかし、この度タイミングを逃し、散髪に帰る機会を失った。

私はショートカットなので、1ヶ月半もすれば切りたくてたまらなくなる。

前回は4月初めだったのでもう限界であった。

 

 

アパートから車で20秒ほどのところに美容院がある(歩けよ)。

意を決して行ってみた。


f:id:kawarara:20190531165237j:image

お洒落なお店

 

美容師さん5人のお客さん4人で、なかなかの人気店のようだ。

 

「どなたかのご紹介ですか?」と聞かれた。

どなたかの紹介であったなら、そのどなたかをネタに会話が広がったのかもしれないが。

申し訳ない、答えはノーだ。

 

「どんな感じにしましょうか?」

ああ、いつもなら「広末涼子で」とか「黒木瞳で」とか平気で言えるのに。

そして、「はいはい」とか「顔にハサミ入れるしかないですね」とかの返しが来るのに。

いちかばちか「夏目三久で」と言おうとしたが、反応が怖すぎてやめた。

結局、このままで短く とお願いした。

 

散髪中 私はずっと本を読んでいたので、会話らしい会話は、肩もみのときの

「こってますねー」

「そうなんですー」

のみだった。

 

散髪はとても上手だった。

困ったらまた行くかもしれない。